テーブルまわりのこばなし-カトラリーが裏返し?

フランス式カトラリーの置き方

フレンチレストランなどでフォークが下向きにセットされているのを見たことがありますか?今回はフランス式のカトラリーこばなしです。

カトラリーの置き方

ガルニエ・ティエボー クロス カトラリー コーディネートフォークは基本的に表向きにセットされているのを良くご覧になるかと思いますが、この画像のようにフォークが裏向きにセットされている場合があります。

 

なぜでしょう?

 

理由は、銀食器の発展の仕方にあります。

 

銀食器の装飾

前回のこばなしでも触れましたが、銀食器は上流階級を中心に使われていました。

当時は、現在のようなカトラリーブランドはなく、それぞれの家でカトラリーを特注していました。
また、カトラリーにはその家の家紋を装飾として入れるのがステータスで、その装飾を入れている面を上にするのがカトラリーの正しい置き方とされています。

 

ガルニエ・ティエボー カトラリー

では、なぜ表向きと裏向けがあるのか、ですが、国によって装飾を入れる面が異なるからなのです。

 

イギリスでは装飾をフォークの表に入れているので、表側を上向きにセットします。

 

一方、フランスでは装飾をフォークの裏側に入れているので、裏向けに伏せてセットするのです。

そのため、フレンチレストランでは裏向けに伏せてセットされているのです。